ku’u様テナント改修工事
「えん」で繋がる空間
広瀬川のほとりにある貸テナントの一角、約38㎡のスペースに美容室がオープンしました。
利用者が来店した時に、非日常的な特別感のある空間にしたいとの事。
線が結びつき繋がってできる「えん」
美容室は、利用者が定期的に訪れる場所であり
縁を大切にするオーナー様の考えから
人の繋がりや丸みをイメージした「えん」をコンセプトに設計。
受付から見た待合スペース
待合スペースは明るく開放感のある気持ちの良い空間としました。
カットスペースとの間仕切りは一部開口を作ることでお子さんの施術中も確認できるような計画になっています。
写真正面の空間には、後に展示スペースを考えています。
待合スペースから見た受付スペース
暖かく丸みのある空間になるよう各所には楕円形の什器やカウンターを設計しました。
木部はシナ材を使用し、木の暖かさを持ちながら明るく統一感のある場所になるよう手がけ、観葉植物と調和する什器は室内に緑の行き場を与えてくれています。
緑が多くあることで、その場にいる人がリラックスできるよう考えました。
またカウンターの一部に自然素材であるリノリウムを使用し、肌が触れた時に天然の暖かさを感じてほしいと思っています。
受付から見たカットスペース
カットスペースは開放的で広々とした印象を与えるために、細部がなるべくシンプルで華奢に見えるような納まりにし、ごちゃごちゃした印象にならないよう計画しました。
トイレカウンター
トイレは窓のない空間になっており、閉鎖的な印象が強くならないよう緑を取り入れ、カウンター天板に木陰を作ることで、外部の暖かく気持ちのいい印象を与えられるよう考えました。
また一部ミナペルホネン、タンバリン柄のタイルを使用しています。
こちらも特徴的な「えん」の柄です。
また、利用者は定期的に訪れる空間になるので、日々少しずつ成長や変化が目に見える植物や真鍮の素材を使用しています。来店のたびに変化を感じてもらえると嬉しいです。
ゆとりのあるスペースは、家具の置き場になったり今後什器を追加できる場所になります。
この店舗設計によってオーナー様の人柄や利用者との縁を建築的に少しだけ感じてもらえる空間になっていくと嬉しいです。
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